7月20日、姫路市文化センター(大ホール)で、姫路市立好古学園大学校創立四十周年記念式典が開催され、私も出席させていただきました。
好古学園大学校は、高齢者の「生きがいづくり」と「社会参加」を促進するため、昭和45年に全国に先駆けて開校しました。田寺東にある専用校舎には、現在、園芸や陶芸など7つの学科に大学1年から大学院2年まで約2,500人が在籍しています。

式典は、広報推進員の神田さんの司会進行により、まず音楽科の学生約80名による、ブラームスの大学祝典序曲より『学生の歌』とベートーヴェンの交響曲第9番より『喜びの歌』の2曲の合唱が披露されました。

続いて『国歌』が斉唱され、石見市長に主催者挨拶をいただきました。挨拶の中で、生涯学習大学校の名誉学長である戸部隆吉先生のお言葉が引用され、生涯現役で元気に生活するための6つの条件が紹介されました。
それは、
1.でしゃばり
2.気障
3.お洒落
4.能天気
5.ちょっとエッチ
6.カラオケ上手
だそうです。皆さんは、何項目があてはまりますか。
式典は、好古学園大学校40年の沿革説明に続いて、20年以上の永きにわたって学園の講師並びにクラブ指導者としてご活躍された方々12名への感謝状贈呈と続き、最後に全員で校歌を斉唱して終了しました。

記念式典に引き続いて、金美齢さんによる記念講演会が行われました。
金美齢さんは、テレビを始め、各種のメディアにおいて、幅広い分野にわたって様々な提言を行われるなど、そのお名前やご活躍をご存知の方も多いと思います。

今回は、『美しく生きる』と題してご講演をいただきましたが、美しく齢を重ねるとはどういうことか、例外なく誰もが生まれる時間や場所を選択できないということ、皆平等に一歳ずつ齢を積み重ねていくということ、そして日本人の美徳、倫理観、向上心…など、約1時間余りの講演に、参加者は熱心に耳を傾けていました。

今回の式典・講演会の参加者は、在校生や卒業生、関係者等約1,500名、文化センター大ホールが満席という盛況で、私も担当局長として、あらためて熱意とパワーをいただいた一日でした。
続いて同じ週の土曜日、24日に記念の祝賀会が同校の学生主催で開催され、私も来賓として出席させていただきました。
会場の姫路キャッスルホテルの鳳凰の間は、好古学園大学校の学級役員や同校OB、関係者等約250名の出席者でほぼ満杯の盛況でした。この祝賀会は、計画の当初から会場の確保、参加者の募集・案内に至るまで、すべて好古学園の学生の皆様だけの手によって準備されたとのことで、これだけ大規模な祝賀会を企画・運営された、学生の皆様の行動力、実行力に心から敬意を表します。

祝賀会は、学生代表の挨拶、石見市長の祝辞のあと、和やかににスタートし、後半にはステージで学生の皆様によるアトラクションが披露されるなど、2時間余りがあっという間に過ぎていき、私も楽しい時間を過ごさせていただきました。

姫路市では、皆さんが生涯、心も体も健康で、いきいきと楽しく過ごせる「生涯現役社会」の実現にむけて取組みをすすめており、今年度は、高齢者の皆さんが長年培ってきた知識や経験、技能を、地域の貴重な財産として登録し、その力を借りたい市民の皆さんと結びつける「生涯現役人材バンク」を設立しました。
好古学園大学校においても、高齢者の皆さんに生涯にわたって学習していただける場を提供できるよう、さらなる講座内容の充実に努めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。